代表挨拶
少しあなたの時間をお借りします。
突然ですが、
「『明日死ぬ』って言われたらどうしますか?」
「自分に出来ることをやるだけです。
明日死ぬとしたら生き方が変わるんですか?
あなたの今の生き方は、どのくらい生きるつもりの生き方なんですか?」
これは僕の好きなある小説に出てくる一節なんですが、これを読み終わったときちょっと考えました。
今の僕は100%本気で生きてるのかな。って
って。
明日死ぬとしても、僕は生き方を変えないような生き方をしているのか?
だって確立は低いですが、明日死ぬかもしれないのは確かにそのとおりですもんね。
やりたかった事を何かと理由をつけて諦めてないか?
死ぬときになって後悔したくないなあって思ったんです。
たまたま読んだ小説がきっかけで。
僕の夢はおじいちゃんになることです。
平凡でも壮絶でも、人生に彩りや刺激を積み重ねていって顔に皺を増やしながら最期の日まで後悔なく生きられたら最高なんですよね。
だから僕はできるだけ色んなことを経験したいんです。良いことも、悪いことも。
ここで僕の好きな言葉をもうひとつ紹介します。
「人生は呼吸の数で決まるのではなく、どれだけハッとする瞬間があったかで決まる。」
アメリカのコメディアン、ジョージ・カーリン
"Life is not measured by the number of breath we take, but by the moments that take breath away."
夢はおじいちゃんになることですし、長く生きられることはそれだけで素晴らしいことです。
でも、ただ長く生きればいいってもんじゃないんだって思いました。
「その間に色んな息を呑む瞬間に出会ってこそ、その先に僕の目指すおじいちゃんがあるんだ」
って。
人生において本当に大切なことは何かを教えてくれる言葉です。
とにかく、この先長く続くであろう人生でいっぱいハッとする瞬間に出会えたらいいな。
その瞬間のために今この瞬間を大事に生きようって思っています。
そうして僕なりに、僕にとってのハッとする瞬間ってなんだろうって、考えました。
それで浮かんだもの
それは「初体験」でした。
今まで見たことのない目に焼き付くような「光景や景色」
聴いた瞬間心を奪われるような「歌声や音楽」
自分とは違う世界に生きる人達との「出会い」
「ハッとする瞬間が「初体験」の瞬間なら、それに出会いに行こう」
ってそれだけ。
そんなきっかけで、自分でも具体的に分からない何かを求めて、タンザニアまで来ました。
理由は取るに足らないものでしたけどね、それでもここで「初体験」に出会うと
心の中にあった小さな箱の壁がぶっ壊れる気がします。
今まで知らなかった世界が入ってくるスペースが空くんですね。
あなたもそんな経験きっとあると思います。
学生時代に読んだ本に『文明の衝突』というのがありました。
文明の衝突によって起こる戦争や対立の原因だったり、世界秩序についての本です。
相手の文明(世界)を受け入れられなかったから争いになってしまう。
でも、ひとたび新しい文明(世界)を受け入れたなら何が起こるか。
それは新しい発見となり、息を呑む瞬間になるかもしれません。
ここに来て気づいた新しい発見があります。
そんな大切にしたいと思う瞬間について、ちょっと進んだ発想に至る。
動物を見て、「あぁすごいな…でも密猟なんかでサイやゾウに居なくなって欲しくないな」
とか。
子供達を見て、「かわいいな…どうか立派な大人になって欲しいな」
とか。
街を見て、「意外にビルがデカイな…なのに前の道路汚いな、ゴミもどうにかならないかな」
とか。
僕は全部思いました。でも僕一人の力じゃどうにもできない。
この旅行を通して一人でも多くの人が新しい世界に触れることで、
それぞれの無くなって欲しくないものや、無くなって欲しいものが出来て、
その為に何か動きが起こればいいなって。
押付けがましいかもしれませんが、あなたの何かが変わることで、その周りの人達が変わり、やがて世界が変わり、
いつか平和になればいいな、なんて思ってます。
傲慢でささやかな願いですので、壁のぶっ壊れた小さな箱の隅にしまっておきますね。でも確かにある願いです。
だから新しいものに出会う方法はサファリじゃなくても、国はタンザニアじゃなくてもいいんです。
きっとどこかに必ず(多分どこにでも)その素材はあるんです。
ただ、もしあなたがアフリカの動物や景色が好きで、人々の暮らしに興味があるなら僕は全身全霊をかけてお手伝いをします。
人生は呼吸の数ではなくハッとする瞬間が何回あったかで決まるんですから。
経営責任者東 政義Masayoshi Higashi